ゴレ島へ

しばらくぶりに書きます。
前回、セネガルの出張が3月。
それ以来、COVID-19の影響から渡航できない日々が続いており、悶々と日々過ごしています。


前回の投稿ではホスピタリティ溢れるセネガル人の方々について書きました。
穏やかで旅行者を歓迎してくれる気質のセネガル人は本当に素敵です。


少し時間が空いたのでセネガルの観光スポット、ゴレ島へ。
ここは俗にいう【負の遺産】であります。実際に世界遺産にも登録されています。
その昔、この島から健康なアフリカ人をアメリカ大陸に奴隷として送り、出発までの間、劣悪な環境下でその時を過ごした場所です。
一度出発すると二度と帰ってこれないと言われたこの場所。
私はなぜか特攻隊の開聞岳を思い出しました。
無理やり連れてこられた人々と志願した人々では違うかもしれませんが、恐怖という点では同じ。
温かな家族から引き離された彼らを考えると堪えられません。


今では海外旅行者だけでなく、国内の小学生や中学生の遠足場所にもなっていて、コロナの影響下でも多くの人でにぎわっていました。
(その時はアフリカでの発症はなく、子ども達も私たちを見てコロナ!言ったりクスクス笑われたり心が悲しくなりました。。。)

この扉からそれぞれ旅立ったそうです。

島のはずれにある建物。島自体は観光地化されていますがどこか悲しげな様子が伺えました。

当時使われていた部屋。こちらは若い女性用の部屋です。子どもや若い男性、病気の人用などもあります。

現地の子どもたちも遠足でたくさん来島していました。
コロナ!とか叫ぶ割にはカメラを向けると近づいてくる感じはアフリカあるある。


足枷なども博物館で展示をしているのですが、残念ながら改装中の為、見ることが出来ず。
アフリカの悲しい過去と脈々と現代に受け継がれている命について考えた一日でした。


ちなみにダカールから約20分程。船の出航スケジュールは決まっているので結構人でキュンキュンです。

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